カレンダーの日付が少しずつ9月に近づき、秋へのカウントダウンが始まったような気がします。秋には楽しみにしているプログラムが満載で、忘れないように手帳に書き留めるのに必死です。
とりわけ楽しみにしているコンサートや展示をピックアップして、ご紹介しようと思います!
METライブビューイングアンコール2017
とりあえず行かねば!と思っているのはMETライブビューイング。 死ぬほど好きな《ばらの騎士》をもう一度観るのもアリですが、おめあてはずっと気になりつつ一度も見ていない、グノーの《ロメオとジュリエット》。
ロミジュリ、といえば有名なのはチャイコフスキーの幻想序曲ですが、グノーのオペラもまた魅力的。劇中には、『ジュリエットのワルツ』や『私は夢に生きたい』などの名曲もたくさんあるんです。
今回演じるのはディアナ・ダムラウ(Sp)とヴィットーリオ・グリゴーロ(Tn)という、なんとも情熱的で甘美的なコンビ!恋と運命に翻弄される物語を、どんな風に魅惑的に歌い上げるのか、想像しただけでドキドキしてしまいます。
なんと名古屋での上映は、東京・関西以外で初のアンコール上映となるそう。 ほかにも見逃せない作品ばかりなので、今からとても楽しみです!
〈INFORMATION〉
◾名古屋アンコール上映
9/2(土)〜9/22(金)
ミッドランドスクエアシネマ
http://www.shochiku.co.jp/met/
名古屋フィルハーモニー交響楽団 第44回定期演奏会 〈南京/中国の不思議な旋律〉
なんだかここ数ヶ月アジア熱がおさまらず、中国語のテキストを片手に台湾のアーティストを漁っていたので、「中国」の文字に思わず惹かれてしまった公演です。
中国的なメロディーが印象的なストラヴィンスキーとヒンデミットや、イギリスの作曲家ウォルトンなど、普段あまり御目にかかることのないプログラムなのも魅力的。中国出身のウェンティン・カンがヴィオラ・ソロで参加します。
指揮のマーティン・ブラビンズはいかにも英国、という生粋のブリティッシュ・ミュージックをつくるひとなので、中国をどう音楽で表現するのか、そこも気になるところです。
そして注目すべきは藤倉大先生の世界初初演作品《オーケストラのための『グローリアス・クラウズ』》。これは微生物をモチーフとした作品で、地球上に散らばっている様々な微生物が世界を作っている、という事実に感銘を受けた藤倉先生が、そこからオーケストラ作品を書きはじめたそう。
──出典:list of works
音楽も微生物がわーっと集まってできているんだろうか。。音符と音符の塊にも、何かしらの細胞が宿っているのかしら。。とぐるぐる考えると眠れなくなりそう。もうこれは、実際に聴いて確かめるしかない!!・・・でも、聴いたらまたわからなくなってしまいそう。
わたしの拙いツイートに藤倉先生が反応してくださいました。
微生物が舞ってます^_^ https://t.co/MK7wwjYLds
微生物オーケストラ、楽しみにしています。
〈INFORMATION〉
2017.9.8(金)/9(土)16:00〜
日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
◻︎出演 マーティン・ブラビンズ(指揮)ウェンティン・カン(ヴィオラ)
◻︎プログラム ストラヴィンスキー:交響詩『夜鳴きうぐいすの歌』 ウォルトン:『ヴィオラ協奏曲』 藤倉大:オーケストラのための『グローリアス・クラウズ』[名古屋フィルハーモニー交響楽団,ケルンWDR交響楽団,イル・ド・フランス国立管弦楽団による共同委嘱/世界初初演] ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
https://www.nagoya-phil.or.jp/2017/0105112241.html
ソフィア・コッポラ初演出《椿姫》上映
まだかまだかとずっと首を長くして待ち続けたソフィア・コッポラ演出の《椿姫》、ついに上映決定のお知らせ!
ずっとずっと気になっていたのが、ヴァレンティノが手がけたという衣装。
オペラの衣装って、確かにロマンチックではあるんだけど大抵は仰々しくて、とても「着てみたい」なんて思うことはほとんどない。でも、このオペラは写真を見る限りだと、コケティッシュながらもスタイリッシュなデザインのドレスが多くて、本当に可愛いのです。
ヴァレンティノのカラヴァーニは、「マリー・アントワネット」の世界観に影響を受けて、この度ソフィアにオファーをしたとのこと。監督はソフィアだけれど、ヴァレンティノのお洋服があっての彼女の世界観、っていう「ファッションありきのオペラ」もなかなか珍しい。
東京・日本橋での限定上映ののち、全国順次公開予定。東京でフライング鑑賞するか非常に迷うところですが、何としてでも見に行こうと思います。