蟹座のひと ─ Sir Paul Smith




星占いがすき。
VOGUE girlの「しいたけ占い」は毎週欠かさずチェックするし、土曜日には石井ゆかり先生のnoteを読むのが習慣になっている。
やさしい文体で導いてくれる、「ELLE」のSaya先生の占いもすき。
クラシック・ファンとしては、月ごとのラッキー・クラシックを提案してくれる「ONTOMO」の青石ひかり先生の連載も忘れてはいけない。
どんなにゲッターズ飯田の占いが当たると言われても、12分の1の解説なんて意味をもたないと諭されても、星占いほどロマンティックかつ論理的な占いはないと思うのだ。*

星占い/星座占いと称されることが一般的であるが、私たちが一般的に触れているのは西洋占星術。
“ホロスコープ”という響きは単なる占い、というよりも星座の位置を読み解き、時代や運気の流れを掴むという意味合いを感じてより説得力が増す気がする。
ホロスコープとは、ある時間にある場所から見たとき、どの方向に惑星があったかを読み解く際に使う星の配置を表した天体図である。惑星、星座(サイン)、ハウス、アスペクトという4つの要素があり、それぞれをひとつずつ読み解くことで星からのメッセージを知ることができる。
星は常に動き続けているため、同じ誕生日でも生まれた時間や場所によって異なるホロスコープとなり、もちろん受け取るメッセージも人によって変わってくる(自分自身の本当の運気を知りたいのであれば、信頼できる西洋占星術の先生を見つけてきちんと計算していただくことをおすすめする)。


7月某日生まれのわたしの星座は蟹座。
蟹座、と言われて最初に思いつく著名人はポール・スミスである。*
その名の通り色鮮やかなマルチストライプが看板のブランドPaul Smithの創始者であるが、彼の手掛けたデザインだけでなくその人柄にも多くの魅力がある。


英国ノッティンガムで生まれ育った彼は自転車レーサーを目指した少年時代を過ごし、交通事故で夢を諦めた時期を経てデザイナーを志す。その背景には入り浸っていたパブで意気投合した若手アーティストたちの存在がある。
いろいろな価値観の人と知り合い、交友関係を広げる。
自分がたくさん助けてもらったから、若手への支援は決して惜しまない。
有名無名を問わず、良いと思ったものには心から称賛の拍手を送る。
その姿勢は、「ポールスミス奨学金」にも表れている。

石井ゆかり先生の解説によると、蟹座は次の性格を持つ。

では、一人でいればよい。
これがそうでもないのです。
時に、自分の中の流れをととのえるために、
蟹座は一人になりたがります。
でも、水の星座は、ほとんどつねに、
自分を誰かに与えることを望んでいます。
どんなかたちであれ、いのちに貢献してこその水。
これは、魚座も蠍座も同じことです。
なんらかのかたちで、生き物のダイナミズムにくみこまれていないと、
澱んでしまうのです。

MYLOHASより「石井ゆかり星占い:かに座の本質」



ポールはファッションをいう水を社会に与え続けている。
芸術にとって一番大切なことは、分かち合うこと。認め合うこと。与えること。
それは、彼を通して教えてくれた、蟹座からの一番のメッセージなのかもしれない。

僕は、幸い楽観的だし、ポジティブだし、根がハッピーな人間だからね。
─ポール・スミス


*タロットやオラクルカードも神秘的でよいのだが、スピリチュアルなものよりも科学・数学・物理学のエッセンスもある西洋占星術がすき
*「獅子座」といえばココ・シャネルである