ロンリネス・ロマンス・グールド






なんかもう、この絵、最高じゃないですか。
グレン・グールドは独特な演奏スタイルが話題になったり、日本だと坂本龍一セレクションをリリースしていたりということもあって、「クラシックは聴かないけれどグールドは好き」というひとが一定数いる稀有な演奏家のひとり。
ゆえに、「自分はクラシック音楽ファンだ」という自覚があるにとってはミーハーな感じがして、なかなか声高らかに好きなアーティストとして挙げるのを躊躇うこともあるのではないか。わたしもそうだった。
クラシックピアニストなのにサブカルっぽくて、なんか相容れないなあと関わらなかった時期も長いけれど、やっぱり良いものは良い。
本来なら私は、わりと正統派にわかりやすい演奏をしてくれるひとが好み。それこそカラヤンとかクライバーとか、最近ならカンブルランやプレトニョフ、ピアニストだとケフェレックとかベレゾフスキー。だから彼は完全に”カウンター”なのであった。
…だけど、それゆえに気になる。
だって、自分と違うものをもっているひとって、好きになっちゃうじゃないですか。
一匹狼でちょっと変わっている、でも天才肌なクラスメイトにひそかに憧れていて、彼の魅力に気付いているのは自分だけだと思っていたのにわりとファンが多いことにある日気づいて寂しくなる、そんな女子学生の気分。ぜんぜん孤高じゃないじゃん、って。
グールドのバッハって、ガーリィなんですよね。不安定さ。儚さ。一瞬のきらめき。あんなに安定したバッハの楽曲が、こんなにも揺らぐ。
オリーブ少女とかが聴いていそう(偏見)。
女性の弾き手の演奏だけが、ガーリィじゃないんだからね!!!
…四の五の述べましたが、この動画は「雰囲気が好み」、それだけなんです。

ほかの人間と1時間いると、それをX倍した時間だけひとりになる必要がある…孤独は人間の幸福に欠かせない要素だ。






■Selection
マイ・ベスト・オブ・グールドはもちろん、彼のセルフ・セレクトによるこちらのアルバムです。

リトル・バッハ・ブック(2012年・SMJ)