花曇りのばら園

お行き、幸せなばらよ
ニーチェの胸で安らぐために

Vanne, o rosa fortunata
A posar di Nice in petto

──《Vanne, o rosa fortunata》 ベッリーニ作曲・作詞者不明


5月も終盤。ばらのシーズンも真っ盛りとなった先日は浜松市中区にあるばら園へ。
亡くなった奥様のために、旦那様がつくったというばら園。

生前、ばらが大好きだった奥様は、亡くなる直前、最後に出かける場所に選んだのもばら園でした。茶畑の仕事で苦労をかけたからと、二人で手がけていた茶畑を造園しなおしたのだそう・・・
約10年のあいだ、少しずつ手を加えたばら園はとても見事で、愛に溢れた空間でした。
ここで結婚式を挙げたカップルもいるのだとか。
ご夫婦の愛がばらに寄り添っているようで、眺めているだけで幸せを分けてもらえます。

ばらがいちばん美しいのは、朝露の残っている朝9時ごろ。晴れの日のばらは少しお疲れ、曇りや霧雨の日はご機嫌。
この日はちょうど良い花曇りの日で、ばらの表情も心なしか明るく感じました。

花桃、ユリ、クリスマスローズなどもあり、それぞれの季節にまた見頃の季節を迎えます。
個人宅の庭園を一般公開しているので、入場料もありません。
ですが、入口付近に募金箱がありますので、お帰りの際はぜひ投げ銭をおねがいいたします。

壮大な庭園ではありませんが、愛をたくさん感じられる”秘密の花園”に、ぜひ足を運んでみてください。

ACCESS

■ばらの都苑 研究畑
静岡県浜松市中区花川町1288(花川小学校北東)