名古屋フィルハーモニー「文豪クラシック」シリーズ:ドストエフスキー

昨日は名古屋フィルハーモニーの定期演奏会・新シーズン第1回の公演に行ってきました。
名フィルの定演は毎年テーマを設けているのですが、今年は「文豪クラシック」。シーズン幕開けとなる4月は、「ドストエフスキー/死の家の記録」が取り上げられました。
「死の家の記録」は、ドストエフスキー本人が体験した帝政ロシアの獄中での生活を書き留めたルポタージュ。これをヤナーチェクが編集し、ひとつのオペラとして仕上げたのが歌劇『死の家から』です。
つらい物語の中にある心温まる情景やひとときのファンタジーを垣間見ることのできる組曲。オペラとコンサートの両フィールドで活躍する指揮者ロッセン・ゲルゴフによる、なんともドラマティックな演奏でした。
ゴレミノフの《弦楽のための5つのスケッチ》も、ブルガリア人のゲルゴフらしい選曲でした。ブーレーズがトータル・セリーの音楽で一世を風靡していた時代の作品ですが、シンプルで親しみやすく、可憐でかわいらしい楽曲。まるで聖歌隊のように、美しい旋律です。
また、ゲルゴフが熱望して実現したという、伊福部昭の《マリンバとオーケストラのためのラウダ・コンチェルタータ》。マリンバの大茂絵里子さんの迫力ある演奏には、ただただ感動。シン・ゴジラブームにあやかって、改めて伊福部作品の魅力を感じはじめています。

次回の定期演奏会テーマはバイロン『マンフレッド』。モーツァルトとチャイコフスキーの表題交響曲をひっさげて、名匠ユベール・スダーンが指揮棒をとります。
アバドにも絶賛されたという、アレッシオ・アレグリーニのホルンも楽しみ!

◾️名古屋フィルハーモニー
第456回定期演奏会〈ドストエフスキー/死の家の記録〉
2018年4月20日(金)・21日(土)
【指揮】ロッセン・ゲルゴフ
【マリンバ】大茂絵里子
ヤナーチェク[イーレク編]:歌劇『死者の家から』組曲
伊福部昭:マリンバとオーケストラのためのラウダ・コンチェルタータ
ゴレミノフ:弦楽のための5つのスケッチ
ヤナーチェク:シンフォニエッタ